カテゴリー: OpenFOAM

  • [OpenFOAM11]pitzDailySteadyのサンプルをやってみる

    openfoam11になってチュートリアルへのPathが変わったりして、色々と初学者にはつらい状況になっていますが、こちらのユーザーガイドは、openfoam11でも動作することを確認しました。

    OpenFOAM v12 User Guide (cfd.direct)

    場合によっては、ドキュメントが落ちてる過去バージョンのOpenFOAMをインストールした方が勉強が捗る可能性もあるかなーと思ったりしている今日この頃、一旦、自分はこのまま突き進みます。

    あと、この記事は、OpenFOAMをやったことがない人向けに作られていますことをご了承ください。

    余談が長くなりましたが、始めて行きます。

    インストール方法は前回の記事にまとめました。

    OpenFOAMのチュートリアルのソースコードは、$FOAM_TUTORIALS に入っていますが、元のコードは、/opt 上にあるので、実行時に権限がなくてエラーになったりします。

    $FOAM_TUTORIALS は、/opt/openfoam11/tutorials です。

    この中に様々なチュートリアルが入っています。

    公式でも推奨されているディレクトリを作成して、そこにコードをコピーして実行する方法を取ります。

    $FOAM_RUNは、/home/[user-name]/OpenFOAM/[user-name]-11/run です。

    mkdir -p $FOAM_RUN

    ここにpitzDailySteadyをコピーしてきて、実際に動かしていきます。

    前準備として、ディレクトリごとファイルをコピーします。コピー後にコピーしてきたディレクトリに移動してください。

    cd $FOAM_RUN
    cp -r $FOAM_TUTORIALS/incompressibleFluid/pitzDailySteady .
    cd pitzDailySteady

    余談ですが、OpenFOAM11以前だと、$FOAM_TUTORIALS/incompressible にこのチュートリアルが配置されています。。どこにあるねんって探し回りました。

    上記のディレクトリで下記コマンドを順に実行すれば、ParaViewが開きます。

    blockMesh
    foamRun
    paraFoam

    ※具体的に何をやっているかは、まだ勉強中なので、割愛させてください。すみません。

    こんな画面が出てくるので、「Apply」をクリックします。

    下記のようにモデルが表示されれば成功です!

    色々触って遊んでみてください。

    計算結果の速度分布を出したり、圧力分布を出したりできます。

    この記事では、どのようにOpenFOAMを実行していくのかの大まかな流れを見ていきました。参考になれば幸いです。

    もう少し勉強して、何をやっているのかまで解説出来たらなと考えてます。

  • OpenFOAMをWSL2にインストールする

    要約

    WSL2のUbuntuを用意して、その中でOpenFOAMのUbuntuインストール手順で進めていけば、成功します。

    WSL2をインストール

    詳細は下記を確認してください。

    WSL のインストール | Microsoft Learn

    前までは色々とやることがありましたが、管理者として実行したPowerShellを開いて、下記のコマンドでインストールできるようになりました。

    wsl --install

    一応、インストールできたか確認。

    wsl --version

    こんな感じの内容が出てくれば成功です。

    WSL バージョン: 2.2.4.0
    カーネル バージョン: 5.15.153.1-2
    WSLg バージョン: 1.0.61
    MSRDC バージョン: 1.2.5326
    Direct3D バージョン: 1.611.1-81528511
    DXCore バージョン: 10.0.26091.1-240325-1447.ge-release
    Windows バージョン: 10.0.22631.3880

    以上です。めっちゃ簡単!
    次にGUI付きのUbuntuをMicrosoft Storeからインストールします。

    (GUI付きじゃないと後で出てくるソフトウェアで起動できないものが出てきます。そもそもCUI版をインストールできるのか調べてないですが。。。)

    Storeでubuntuと検索して出てきたものをインストールします。

    自分は、Ubuntu 22.04.3LTSをインストールしました。バージョンによる差異は、検証していないので、分からないです。

    インストール後、Ubuntuのコンソールからユーザー設定をしてください。

    OpenFOAMをインストール

    詳細は下記を確認してください。

    Download v11 | Ubuntu | OpenFOAM

    OpenFOAMとParaViewをコマンドだけでインストールすることができます。

    aptにリポジトリを登録します。

    sudo sh -c "wget -O - https://dl.openfoam.org/gpg.key > /etc/apt/trusted.gpg.d/openfoam.asc"
    sudo add-apt-repository http://dl.openfoam.org/ubuntu

    この状態でaptをアップデートします。

    sudo apt update

    OpenFOAMとParaViewをインストールします。

    sudo apt -y install openfoam11

    openfoam11をインストールすれば、ParaViewも一緒にインストールされます。

    続いて、.bashrcに設定を書き込みます。

    (好きなエディタで編集してください)

    vi ~/.bashrc

    bashrcの前に「.」は、必須です。

    .bashrcが何なのかはここでは、深く解説しませんが、ここでは、Ubuntuの設定ファイルと思っておけば大丈夫です。

    .bashrcの中に下記を追加します。

    . /opt/openfoam11/etc/bashrc

    保存して、Ubuntuを再起動するか、設定反映を行うコマンドを実行します。

    source ~/.bashrc

    helpオプションを実行して、インストールできてるか確認します。

    foamRun -help

    こんな感じでオプションの説明が出てくればOKです。

    ここまででインストールは完了です。