CA2200は、キャッチされた例外を再スローする際にスタックトレース情報が失われることに関する警告です。この警告は、例外をキャッチした後に単純に再スローするのではなく、元の例外情報を保持するための適切な方法を使用するよう促すものです。
CA2200 警告の意味
通常、例外がキャッチされた後に再スローされると、例外のスタックトレース情報がリセットされ、新しい例外として扱われます。これにより、元の例外がどこで発生したのかを特定するのが難しくなります。この警告は、この問題を避けるために、元の例外情報を保持したまま再スローする方法を使用することを推奨しています。
対策方法
例外をキャッチした後で再スローする際には、次のように単にthrow
キーワードを使用します。これにより、元の例外とそのスタックトレース情報が保持されます。
try { // 例外を引き起こす可能性のあるコード } catch (Exception ex) { // 例外を処理するためのコード throw; // 元の例外を再スロー }
不適切な再スローの例
以下は、警告CA2200が発生する典型的な例です。ここでは、新しい例外がスローされるため、元の例外情報が失われます。
try { // 例外を引き起こす可能性のあるコード } catch (Exception ex) { // 例外を処理するためのコード throw ex; // これは元の例外を再スローするのではなく、新しい例外として扱われます }
正しい再スローの方法
上述の通り、単にthrow
を使用することで、元の例外情報を保持したまま再スローできます。
try { // 例外を引き起こす可能性のあるコード } catch (Exception ex) { // 例外を処理するためのコード throw; // 元の例外を再スロー }
まとめ
CA2200警告は、例外の再スロー時に元のスタックトレース情報を保持するための適切な方法を使用することを促すものです。例外をキャッチして再スローする際には、必ずthrow
キーワードを使用して元の例外情報を保持するようにしましょう。これにより、デバッグや問題のトラブルシューティングが容易になります。
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